志高い学生 全国から入学 割合から見る東北大の特徴
割合から見る東北大の特徴
本学には2021年5月1日現在で学部生、院生あわせて、17,665人が本学に在籍している(本学HP)が、全国から学生が集まる点や研究型総合大学であることから、さまざまな特徴が見られる。その多様な特徴を、割合という視点で眺めてみる。
学部生の男女比と文理の比率から紹介する。21年5月1日現在で学部生10,695人のうち、男子は7,876人(73.6%)、女子は2,819人(26.4%)、文系学部の在籍者数は3,106人(29.0%)、理系学部の在籍者数は7,589人(71.0%)である(本学HP)。
文理の人数比では、理系学部に在籍する学生が7割以上を占める。その中でも女子は、在籍者7589人中1,745人で23.0%。学部生の総数においても、女子が占める割合は3割に満たなかった。しかし文系学部の在籍者3,106人中、女子は1,074人で34.6%と、3割を超えた。
22年度入学者の受験方法ごとの割合に着目する。対象とする受験方法は、AO入試Ⅱ期、Ⅲ期、一般入試の三つ。22年度入学者2,412人(特別選抜枠を除く)中、AO入試Ⅱ期の合格者は269人(11.2%)、Ⅲ期は362人(15.0%)、一般入試の合格者は1,781人(73.8%)(本学入試センターHP)。
AO入試の合格者が占める割合は26.2%。旧帝国大学で、AO入試がある4大学(東京大、京都大、北海道大、大阪大)の入学者内でAO入試合格者が占める割合は、2.9%~8.3%。これら4大学と比べると、本学ではAO入試に合格して入学した学生の人数が多いことが分かる。
入学者の出身地方の内訳も見ていく。21年4月1日現在で、学部入学者総数2,420人の内に占める割合が最も大きいのは関東地方で900人(37.2%)。続いて東北地方(宮城除く)486人(20.1%)、中部・北陸地方387人(16.0%)、宮城県367人(15.2%)である(本学HP)。
知名度や研究成果魅力に 独自アンケートから
本紙では、本学学生を対象に「学生のさまざまな割合に関するアンケート調査」をSNS公式アカウントやLINEを用いて実施し、45名から回答を得た。「本学の魅力」と「本学を志望した理由」に関する回答、割合を紹介する。
学生が考える本学の魅力は「難関大学、旧帝国大学である」が15人(33.3%)で最も多かった。次に「高水準の研究成果を挙げている」13人(28.9%)、「日本を代表する総合大学である」8人(17.8%)であった。全体的に大学のブランド力や知名度の高さ、研究成果を魅力とする回答が多かった。
本学を志望した理由で「学問的興味と学習できる内容が合致していたから」が20人(44.4%)で最多。続いて「宮城、仙台という土地が好きだから」9人(20.0%)。「親、親族の勧め」と「高校の先生の勧め」がそれぞれ6人(13.3%)となった。
二つの質問で共通して、学習内容を重視する回答をした学生の割合が大きかった。キャンパスの立地が決め手となった学生も一定数存在した。
本学学生に関する五つの項目の割合を取り上げた。全国各地から学生が集まっていることや、高度な学習や研究を追求する学生の多さ、AO入試を通じて入学する学生の割合が大きいことなどが明らかになった。